本革の長財布おすすめメンズ|革・形・厚み・価格の4つの軸で選ぶ

※当ページは広告を含みます

レジの前で、財布からレシートがはみ出していました。

札を出そうとすると、折り目のところで紙幣が指に引っかかります。後ろには人が並んでいます。小銭を探す指先が、少しだけ焦っていました。

家に帰って開いてみると、カード段はいっぱいでした。札入れは膨らんだまま、閉じても浮いています。買ったときは薄かったはずの財布が、いつのまにか形を変えていました。

そろそろ長財布かもしれない。そう思って検索すると、今度は別の迷いが出てきます。革の名前も、値段も、形もばらばらだからです。

迷いをほどく順番は決まっています。革の種類、形、厚み、価格。この4つを上から順に決めるだけです。

目次

本革の長財布は結局どれを選べばいい?先に答えを書きます

答えは大きく2つに分かれます。毎日持って早く育てたいなら、イタリアンレザーの長財布です。時間をかけて一生ものにしたいなら、国産コードバンの長財布になります。

分かれ道は「何年かけて完成させたいか」です。イタリアンレザーは半年ほどで表情が動きます。コードバンは3年、5年とかけて、ゆっくり艶が深まっていきます。

予算の目安も変わります。日本製のイタリアンレザーなら3万円前後から。国産コードバンは8万円台が中心です。

価格は改定されますので、最新は公式サイトでご確認ください。

どちらを選ぶにしても、決める順番は同じです。革、形、厚み、価格。この順で絞ると、候補は自然と数点まで減ります。

二つ折りから長財布に替えたくなるのは、どんなときか

替えどきは、たいてい「札を出す動作」で気づきます。

折り目のついた紙幣は、指に引っかかります。レジ前でよけいにかかる、その1秒。積み重なると、財布のせいだと分かってきます。

カードが増えるのも合図です。免許証、保険証、社員証、店のポイントカード。二つ折りのカード段は、多くても6枚あたりで限界がきます。

立場が変わったときも替えどきになります。会食の会計を任される場面、部下の前で支払う場面。

そういう機会が増えると、膨らんだ財布が急に気になり始めます。

長財布は、この3つをまとめて解きます。紙幣を折らずに収まり、カード段は10枚前後入ります。開いたときの姿もきれいなままです。

もっとも、二つ折りのまま解決できる人もいます。カードを3枚まで減らせるなら、そちらのほうが身軽です。迷っている方は本革の二つ折り財布の選び方もあわせて読んでみてください。

本革の長財布の選び方|4つの軸で決める

おすすめ20選を眺めても決まらないのは、選ぶ順番がないからです。上から順に決めていきます。

①革の種類|育ち方と傷への強さで分かれる

まず革を決めます。ここが決まると、候補は半分以下になります。

革の種類変化の速さ傷・水への強さ向く人
プエブロ速い傷は目立ちにくい変化を早く楽しみたい人
ミネルバボックスやや速いやわらかく傷は入りやすい手に馴染む感触を選ぶ人
ブッテーロふつう張りがあり型崩れしにくい形の美しさを保ちたい人
コードバンゆっくり硬く丈夫。水シミは残る10年単位で育てたい人

プエブロは表面に細かい起毛があります。使い込むほど毛が寝て、艶が出てきます。最初のざらつきが好みを分ける革です。

コードバンは馬のお尻から少ししか取れません。繊維が詰まっていて、表面はガラスのような光り方をします。そのぶん水には弱く、濡れたまま放置するとシミが残ります。

革ごとの違いをもう少し詳しく知りたい方は、本革の種類の違いと選び方にまとめています。

②形|かぶせ・ラウンドファスナー・Lファスナー

次に形です。使う場面で決まります。

  • かぶせ(通しマチ・束入れ):いちばん薄い形です。札の出し入れが速く、ジャケットの内ポケットにも収まります。小銭は少なめ向き
  • ラウンドファスナー:三方をぐるりと閉じます。中身がこぼれません。厚みは出ますし、開くのに一手間かかります
  • Lファスナー:L字に開く中間型です。薄さと安心のバランスがよく、価格も抑えめの傾向があります
  • がま口:小銭を上から見渡せます。会計の速さを重く見る人向けです

スーツで持つ機会が多いなら、かぶせ型が扱いやすいはずです。鞄に入れて持ち歩き、小銭も多いならラウンドファスナーが安心します。

③厚み|新品ではなく1年後で考える

店頭で薄い財布を選んだのに、半年後に膨らんでいた。よくある失敗です。

革は使うほど馴染みます。入れたぶんだけ広がるということでもあります。新品の厚みで選ぶと、1年後の姿とずれてしまいます。

先に持ち歩くカードの枚数を数えてください。8枚を超えるなら、カード段の多いモデルを選びます。財布に入れないカードを決めるほうが、結果的に長持ちします。

④価格|3万円台と8万円台で何が変わるか

最後に価格です。本革の長財布は、おおまかに2つの帯に分かれます。

価格帯主な革変わるところ
2万〜4万円イタリアンレザー革の表情が豊か。国内縫製で作りは十分。日常使いの本命
6万〜9万円国産コードバン素材の希少性と仕上げの手間。10年単位で付き合う前提

高いほうが良い、という単純な話ではありません。毎日ポケットに突っ込んで使うなら、3万円台のほうが気楽に付き合えます。

正直に書きます|長財布が向かない3タイプ

買ってから引き出しに戻る財布には、共通点があります。先に書いておきます。

1つ目は、尻ポケットに入れて手ぶらで歩く人です。長財布は横19cm前後あります。座るたびに曲がり、革に折れ癖が残ります。

2つ目は、カードが3枚で足りるキャッシュレス派です。中身が少ないと、長財布は空洞のまま持ち歩くことになります。薄い財布の比較のほうが合うかもしれません。

3つ目は、雨の日も上着のポケットに入れる人です。本革は水に弱く、コードバンは特にシミが残ります。濡らしやすい持ち方をする方には、手入れの負担が続きます。

ここに当てはまらないなら、長財布は長く付き合える相棒になります。

日本製で長く使うなら|sot(ソット)の長財布

3万円前後の帯で名前が挙がりやすいのが、sot(ソット)です。

2002年に東京・恵比寿で生まれた日本製のレザーブランドです。素材を主役に置く姿勢で、縫製は東京の職人が担当しています。ロゴはオリーブをくわえた鳩で、遠目には主張しません。

長財布のラインナップは、革の種類ごとに分かれています。プエブロ、ミネルバボックス、ブッテーロ、ハンドウォッシュ。同じ形でも革が違えば、育ち方も価格も変わります。

形もひととおり揃います。かぶせ型、ラウンドファスナー、Lファスナー、がま口まで並びます。

価格は2万円台から3万円台が中心です。最新は公式サイトでご確認ください。

裏地に甲州織を使うモデルがあります。公式では、破れにくく汚れにくい生地だと説明されています。

財布は内側から傷みます。裏地を見せる作りは、信用の置きどころです。

気になる点も書きます。イタリアンレザーは総じて水に弱く、プエブロは最初の手触りに好みが出ます。天然の革なので、個体差もあるものです。

都内と横浜には直営店があります。実物を触れる方は、先に手に取っておくと迷いが減るはずです。

タイプごとの違いはsotの財布をメンズが選ぶなら、色の育ち方はsotの財布の経年変化にまとめています。

どの革のどの色が今あるのか。それは在庫を見ないと分かりません。半年後に自分の手で色が変わっていく姿を思い浮かべながら、現行のカラーを眺めてみてください。

一生ものを狙うなら|UNIQUEONのコードバン長財布

8万円台の帯で、他にない立ち位置にあるのがUNIQUEON(ユニコーン)です。

運営はレーデルオガワ。コードバンそのものを作っている素材メーカーです。

革を仕入れて作るのではなく、自分たちで仕上げた革で作っています。この順序が逆になっているブランドは、ほとんどありません。

長財布はラウンドファスナーウォレットと、かぶせ型のバンドルウォレット(束入れ)が中心です。ラウンドファスナーは8万円台、束入れは7万円前後になります。最新は公式サイトでご確認ください。

内装には特注の本ヌメ革が使われています。外側だけコードバンで内側は別物、という作りではありません。開いた瞬間に見える面まで揃えているところに、素材メーカーらしさが出ています。

正直な注意点もあります。まず高いです。次に水に弱く、雨の日の扱いに気を使います。

作れる量にも限りがあり、欲しい色が並んでいるとは限りません。

それでも選ばれるのは、5年後10年後の姿が想像できるからです。買った日がいちばん綺麗な財布ではなく、これから深くなっていく財布を持つ。そういう選び方をする人に向いています。

評判の中身はUNIQUEONの評判、素材そのものの選び方はコードバン財布の選び方で詳しく書いています。

買ってからの1年|手入れは思っているより簡単です

本革は面倒だと言われます。実際にやることは、そう多くありません。

  1. 最初の1か月:何もしません。乾いた柔らかい布で、たまに乾拭きするだけです
  2. 3か月ごろ:手に取ったとき乾きを感じたら、革用クリームを米粒ほど。布に伸ばしてから薄く塗ります
  3. 半年ごと:同じ手入れを繰り返します。塗りすぎるとベタつくので、少なめで十分です
  4. 濡れたとき:こすらず、乾いた布で押さえます。そのあと風通しのよい日陰で乾かします

ドライヤーや直射日光は避けてください。急に乾かすと革が硬くなり、縮んでしまいます。

この程度の手間で、財布は年単位で表情を変えていきます。角は飴色になり、傷は艶に混ざっていくはずです。

本革の長財布によくある質問

長財布はダサいと言われませんか?

形が古いのではなく、傷んだ財布が古く見えます。目につくのは、角がすり切れた合皮のほうです。無地で金具の少ない長財布なら、年代を問わず使えます。

本革の長財布は何年くらい使えますか?

使い方次第ですが、国内縫製の本革なら5年から10年が目安になります。先に傷むのはファスナーと糸です。修理を受けるブランドかどうかも、買う前に見ておくと安心できます。

コードバンとイタリアンレザーはどちらが丈夫ですか?

擦れに強いのはコードバンです。繊維が詰まっているぶん、表面が硬く仕上がります。ただし、水には弱くシミが残りやすい革でもあります。雨の日の持ち方で選び分けてください。

プレゼントに贈るならどれを選びますか?

相手の好みが読めないときは、黒か濃紺のかぶせ型が無難です。手入れの必要が少なく、スーツにも私服にも合います。予算が読めないなら、3万円前後の日本製が無難です。

まとめ|4つの軸を上から決めれば、迷いは消えます

革を決めて、次に形を決めます。1年後の厚みで考えたら、最後に価格帯を選びます。順番どおりに進めば、候補は数点まで絞れます。

毎日持って早く育てたいなら、sotの3万円前後。10年かけて一生ものにしたいなら、UNIQUEONのコードバン。迷ったら、この2つを並べて比べるところから始めてください。

財布を替えると、会計の1秒が変わります。折り目のない札がすっと抜けて、後ろに並ぶ人を待たせません。その小さな余裕は、名刺を出すときにも、鞄から財布を取り出すときにも効いてきます。

5年後、角が飴色になった財布を開く日が来ます。そのときに思い出すのは、値段ではなく選んだ日のことです。

今並んでいる色の中に、その1点があるかどうか。確かめるところから始めてみてください。

目次