※当ページは広告を含みます
数年前にSNSで見かけた、一枚革の薄い財布。名前は確か、ICHI。ふと思い出して検索してみたら、公式サイトのどこを探しても売り場が見つからない。そんな経験からこのページに辿り着いた方が多いはずです。
先にお伝えすると、ICHIは現在、mokuの公式サイトでは通常販売されていません。ただ、話はそこで終わりません。ICHIで形になった「薄くて強い財布」の考え方は、現行の2つのモデルにそのまま受け継がれています。
この記事では、ICHIがどんな財布だったのかを整理したうえで、いま選べる後継的な選択肢まで案内します。
受賞財布ICHIの流れをくむ現行モデルを、mokuの公式サイトで先に眺めておく
mokuのICHIとは?一枚革のコンパクト財布

ICHIは、革小物ブランドmoku(モク)が最初に世に出したコンパクト財布です。厚さ約2mmの一枚革を折りたたんで仕立てる構造が特徴で、「海外へ日本の良いものを発信する賞」であるオモテナシセレクション2020を受賞しました。
厚さは約9mm。それでいてカードが5〜7枚、硬貨が約20枚入る収納力を持ちます。パーツを重ねて縫うのではなく、一枚の革で包む。この割り切った設計が、薄さと容量の両立を可能にしました。
mokuは夫婦の工房から始まり、2021年に法人化した日本のブランドです。ICHIはその出発点であり、クラウドファンディングで支援を集めて生まれた、ブランドの原点にあたる財布です。
ICHIは今、公式サイトで買えるのか
現在、ICHIは公式サイトの商品一覧に並んでいません。紹介ページは残っているものの、一般販売は準備中という案内にとどまっています。
つまり「今すぐ買いたい」と思っても、正規の入手は難しい状態です。過去のレビュー記事の多くは発売当時のまま更新されておらず、この点に触れていません。再販の予定や在庫の動きは変わる可能性があるので、最新は公式サイトでご確認ください。
では、ICHIに惹かれた人は何を選べばいいのか。答えは、同じ思想で作られた現行モデルにあります。
ICHIの設計思想:一枚の革で、薄く強く
ICHIの面白さは「引き算」にあります。一般的な財布は、外装・内装・仕切りと革を何枚も重ねるため、どうしても厚くなります。ICHIは厚めの一枚革を折る構造にすることで、革の重なりを最大3枚に抑えました。
素材には、イタリアのPueblo(プエブロ)やベルギーのRugato(ルガト)といった、経年変化を楽しめるレザーが使われました。薄い財布は華奢に見られがちですが、芯のある一枚革なら型崩れしにくい。この「薄いのに頼りない感じがしない」バランスが、受賞という評価につながったと言えます。
ICHIの考え方は、現行の2つに生きている

現在のmokuの主役は、二つ折り型のSaku ver.3と、薄型長財布のUNO ver.2です。どちらも「薄く、必要十分に入る」というICHI以来の設計思想の延長線上にあります。
小さく薄い財布 Saku ver.3
Saku ver.3は、93×93×15mmの手のひらサイズに、カード約8枚・硬貨20枚・紙幣25枚が収まる二つ折り型です。重さは51g。価格は19,800円からで、素材違いのPlus版にはコードバンなどの上位レザーも並びます。
キャッシュレス中心で、現金は保険程度に持ち歩く。そんな使い方なら、まずこちらが候補になります。使い勝手の詳しい検証は、Saku ver.3のレビュー記事にまとめています。
小さく薄い長財布 UNO ver.2
「薄くしたいけれど、お札を折りたくない」という長財布派の受け皿がUNO ver.2です。価格は31,900円から。Plus版には型押しのVeauEpsomや、光沢のあるRugato、剣道の防具に使われてきた黒桟革まで揃います。
ICHIが気になっていた人がスーツの内ポケット用に選ぶなら、実はこちらのほうが近い感覚かもしれません。
| Saku ver.3 | UNO ver.2 | |
|---|---|---|
| 形 | 二つ折り | 薄型長財布 |
| サイズ感 | 手のひら(93×93mm) | 内ポケットに収まる |
| 紙幣 | 折って収納 | 折らずに収納 |
| 価格 | 19,800円〜 | 31,900円〜 |
Saku ver.3とUNO ver.2の革の色を、moku公式のギャラリーで見比べる
正直な注意点
良いことばかりではありません。薄い財布は構造上、入る量に上限があります。レシートやポイントカードを日常的に溜め込む使い方だと、数週間でパンパンになり、薄さの意味がなくなります。現金派の方には、素直に普通の長財布をおすすめします。
また、mokuは実店舗を持たないオンライン中心のブランドです。買う前に革を触って確かめることはできません。人気の素材や色は品切れの期間もあります。このあたりの割り切りができるかどうかが、判断の分かれ目です。
まとめ:ICHIの続きは、いまの2つから選ぶ

ICHIそのものは、いま手に入りにくい財布です。ただ、あの一枚革の思想は消えておらず、Saku ver.3とUNO ver.2という形で選べるようになっています。
ポケットに入れたことを忘れるほど軽い財布は、毎日の身支度をひとつ簡単にしてくれます。鞄を持たずに出かけられる週末が増えると、財布を替えただけなのに、身のこなしまで少し変わります。
二つ折りのSakuか、お札を折らないUNOか。最後の答えは、自分が毎日どう支払っているかが教えてくれます。現行の素材と色、在庫の状況は、公式サイトで確かめてみてください。
