30代の革財布は「あと10年」で選ぶ|安物から卒業する3つの基準

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取引先との会食の帰り、支払いの場面で財布を出します。角がすり切れて、内側の合皮がめくれている。誰も何も言いませんが、自分だけは気づいています。

20代のころは、財布は消耗品でした。2年ほど使って、また似た値段のものに替える。それで足りていました。

30代になると、その繰り返しに違和感が出てきます。替えどきではなく、選び方を変えるときです。

目次

30代で財布の選び方が変わる理由

理由は2つあります。ひとつは、人前で財布を出す機会が増えること。もうひとつは、同じものを長く使える生活になることです。

20代は環境がよく変わります。引っ越し、転職、生活のリズム。持ち物も一緒に変わります。

30代は落ち着いてきます。同じ鞄、同じ靴を数年使う人が増えます。財布も同じで、良いものを選べばそのぶん長く付き合えます。

つまり、1年あたりの費用で考えられるようになります。3万円の財布を10年使えば、年3千円です。1万円の財布を2年ごとに替えれば、年5千円かかります。

基準1・革の種類で決める

10年もつかどうかは、まず革で決まります。ここを外すと、あとは何を選んでも同じです。

革の種類持ち向く人
ヌメ革(植物タンニン)長い色の変化を楽しみたい
ブライドルレザー長い硬めで形が崩れないものが欲しい
コードバン非常に長い艶と薄さを両立したい
合皮・薄い型押し2〜3年短期で替える前提の人

「本革」とだけ書かれている商品には注意がいります。革の層のうち、表面に近い丈夫な部分を使っているかどうかで持ちが変わるからです。

商品説明に、なめし方や産地、タンナー名まで書いてあるものは信頼できます。書けるということは、根拠があるということです。

革ごとの違いは本革の種類の違いと選び方で詳しく比べています。

基準2・縫製と内装を見る

財布が先に壊れるのは、革ではありません。糸と、内側の素材です。

見るべき場所は3つあります。

  • 角の縫い目。いちばん力がかかる場所です。返し縫いがされているか、糸が太いかを見ます。
  • 札入れの内側。ここが合皮だと、数年でめくれます。革または布地のものを選びます。
  • コバ(革の切り口)。磨いて整えてあるものは、手間をかけて作られています。

内装に良い布を使うブランドもあります。sotは甲州織という織物を裏地に使っています。革と布の組み合わせは、開けたときの表情が変わります。

基準3・形は持ち物全体で決める

形の正解は、鞄を持つかどうかで変わります。

持ち方向く形理由
通勤で鞄を持つ長財布札が折れず、カードも入る
手ぶらが多い二つ折りポケットで邪魔にならない
現金をあまり使わない薄い二つ折り・ミニカードと少額の札で足りる
領収書をよく受け取る長財布折らずに入る

迷ったときは、今の財布の中身を机に出してみてください。カードが10枚を超えるなら長財布、5枚以下なら二つ折りで足ります。

形ごとの候補は本革の二つ折り財布おすすめメンズ本革の長財布おすすめメンズにまとめました。薄さを優先するなら薄い財布のおすすめ比較もご覧ください。

30代から50代の男性に選ばれているブランドのひとつがCIMABUEです。日本製で、価格帯も背伸びしすぎない範囲に収まっています。評判はCIMABUEの財布の評判は本当?で正直に整理しました。

厳選された上質素材を日本の職人技で優美に仕立てた革製品【CIMABUE チマブエ】

価格帯の考え方

30代で長く使う前提なら、2万円台から4万円台が現実的な範囲です。

1万円を切る価格帯では、革か縫製か内装のどこかが削られます。逆に10万円を超えると、素材よりブランド名の比重が大きくなります。

2万円台から4万円台は、革の質と作りにお金が向かう帯です。日本製で、この価格に収まるブランドがいくつもあります。

sotは日本製で、素材の組み合わせに特徴があります。選び方はsotの財布をメンズが選ぶならに、育ち方はsotの財布は経年変化でどう育つ?にまとめています。

sot(ソット)公式サイト

30代がやりがちな失敗3つ

1. 名前だけで決める

知っているブランドは安心です。ただ、財布は本業ではないブランドも多く、素材の説明が薄いことがあります。

同じ3万円でも、革の説明が具体的なものと、ブランド名しか書いていないものでは中身が違います。

2. 大きさを測らずに買う

通販で多い失敗です。写真では分からず、届いてからポケットに入らないと気づきます。

今使っている財布を定規で測り、商品ページの寸法と見比べてください。1cmの差でも入り方は変わります。

3. 濃い色を避けすぎる

明るい色の革は、手の脂や汚れが目に見えて残ります。長く使う前提なら、濃いめの色のほうが気楽です。

キャメルやナチュラルは美しい色ですが、育てる覚悟がいります。最初の一本には濃い茶か黒が向いています。

30代前半と後半で変わること

同じ30代でも、前半と後半では立場が変わります。選ぶものも少し動きます。

30代前半30代後半
財布を出す場面同僚・友人が中心取引先・部下の前が増える
向く色茶系も選びやすい黒の出番が増える
向く価格帯2万円台〜3万円台〜
優先すること使い勝手くたびれて見えないこと

後半になるほど、「良く見せる」より「くたびれて見せない」が効いてきます。傷んだ財布は、それだけで印象を下げます。

逆に言えば、手入れさえしていれば、高価なものでなくても十分に整って見えます。

買ってから10年もたせる手入れ

手入れは思うほど手間ではありません。3つで足ります。

  1. 月に一度、乾いた布でなでる。ホコリを落とすだけで艶が保てます。
  2. クリームは年に1〜2回。塗りすぎると革がふやけます。少量を薄く伸ばします。
  3. 詰め込みすぎない。革より先に糸が切れます。レシートは家に帰ったら出します。

雨に濡れたときは、こすらずに押さえて水気を取り、陰干しします。ドライヤーは使いません。

中身から逆算して形を決める

形で迷う方が多いので、もう少し具体的に書きます。財布の中身を数えると答えが出ます。

持ち物枚数の目安向く形
カード4枚以下薄い二つ折り・ミニ財布
カード5〜10枚二つ折り
カード11枚以上長財布
小銭ほぼ使わない小銭入れなしの薄型
小銭毎日使う取り出しやすいボックス型

小銭入れの形も見ておいてください。ファスナー式は落ちにくく、ボックス型は中が一目で見えます。

レジで手間取るのが嫌な方はボックス型が向きます。かさばるのが嫌なら、小銭入れを別に持つ方法もあります。

実店舗で確かめられるなら見たい3点

  1. 閉じたときの厚み。カードを入れた状態で確かめます。空の状態では分かりません。
  2. 札の出し入れ。指を入れて引き出せるか。札入れが浅いと、抜くたびに引っかかります。
  3. においと手触り。植物タンニンなめしの革は、独特の落ち着いたにおいがします。化学的なにおいが強いものは仕上げ材が多めです。

通販しか選べない場合は、返品の条件を先に確認してください。開封後は不可という店もあります。

よくある質問

30代で長財布は古いですか

古くはありません。鞄を持つ生活かどうかで決まる話です。手ぶらが多いなら二つ折りのほうが使いやすくなります。

黒と茶、どちらが無難ですか

仕事で人前に出す機会が多いなら黒です。茶系は経年変化が分かりやすく、育てる楽しみがあります。

ブランド物のほうが長持ちしますか

名前ではなく素材と縫製で決まります。同じ価格なら、革の説明が具体的なほうを選んでください。

財布を買う時期に決まりはありますか

特にありません。今の財布の角がすり切れてきたら、そこが替えどきです。

キャッシュレス中心なら財布は要りませんか

免許証や健康保険証、現金を使う店のために、最低限の入れ物は残ります。カード4枚と少額の札が入る薄型が向きます。

プレゼントで選ぶときの注意はありますか

形と色は好みが分かれます。迷ったら黒か濃い茶で、今使っているものと同じ形を選んでください。中身を移し替える手間が減ります。

2つを使い分けるのは変ですか

変ではありません。仕事用と休日用で分ける方はいます。雨の日だけ別の財布に替えるという使い方もあります。

財布の寿命はどこで判断しますか

角の革が擦り切れて下地が見えたら替えどきです。糸のほつれだけなら、直して使い続けられます。

経年変化はどのくらいで出ますか

毎日使って半年ほどで、手の当たる場所から艶が出てきます。色の変化がはっきりするのは1年から2年です。急がず待つほど、深い表情になります。

保管しておくと革は傷みますか

使わずにしまうほうが傷みます。湿気で硬くなり、折り目のところから割れることがあります。長く使わないときは、風通しのよい場所に置いてください。

同じブランドで揃えたほうがいいですか

揃える必要はありません。名刺入れやキーケースを同じ革で持つと統一感は出ますが、使い勝手を優先して選んで問題ありません。

日本製にこだわる必要はありますか

こだわらなくても良いものはあります。ただ、日本製は縫製の精度が安定していて、修理を受け付ける体制も整っていることが多いです。長く使う前提なら選びやすい理由になります。

財布の色は運気に関係しますか

そこは好みの範囲です。気持ちよく持てる色を選ぶほうが、結果として長く使えます。仕事で出す機会が多いなら、落ち着いた色が無難です。

まとめ

30代の財布選びは、革の種類・縫製と内装・形の3つで決まります。この順に見ていけば、候補は自然に絞れます。

価格は2万円台から4万円台が現実的です。10年使う前提なら、年あたりの負担はむしろ軽くなります。会食の帰り、支払いの場面で自然に財布を出せる。その積み重ねが、10年後の持ち物を変えていきます。

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